贅沢ミニマリスト

「彩透(さいとう)いろ」の小さな暮らし

「私はミニマリストなんだ」と思ったささやかな贅沢

あるミニマリストの日常。仕事の帰り道。1時間程度の残業をこなして、駅に着いたのは19時台だった。駅前はスーパーやお惣菜屋、デパートや地下繁華街があり、とても賑やかな雰囲気。

私は「何かお惣菜を買って帰ろうかな、それとも簡単に駅前で食べて帰ろうかな」と強烈な空腹感に支配されそうになっていた。

身体も疲れており「残業をがんばった」という大義名分もある。「いいよね、少しくらい。今日は疲れたし」なんて考えも浮かんできて。

そんな状況で自分へのささやかなご褒美として自分がとった行動。

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私は600円でダリア1本を買うことにした。とても可愛い。ダリアの花言葉は「優雅」。私は花が好きだ。新鮮な水と適した環境と花瓶さえあれば、1週間〜10日は楽しめる。

可愛くて可愛くて、早く花瓶に飾りたくて、大切に抱えてまっすぐ家に帰ることになった。寄り道したい気持ちは消え、花の香りを嗅いでいると、空腹感は不思議とどこかへいってしまった。

空腹の原因は疲労とストレス。簡単な方法でストレス解消、回復しようとする心の反応だ。

空腹感にコントロールされて何かを食べてもいいけれど、きっと食べた後に後悔し、心は満たされないということを私は知っている。何度も何度も何度も、失敗を繰り返してきたから。

モノを買って心を満たそうとし、食べて心を満たそうとし、贅肉を纏って、モノを溜め込んで、重い家、重い身体で生きていた2年前までの私。

そんな満たされない毎日が嫌で私はミニマリストになった。最小限のモノで幸せに生きる、ミニマムライフ。今の自分には、何が自分の心を本当に満たしてくれるのか、知っている。

家に帰って花を花瓶に活け、ご飯とお味噌汁とサラダと焼き海苔、冷凍庫にある魚を焼いて軽く食べた。

遅めの夕食は、軽めに済ませる。そうすれば胃もたれなく、軽い身体で翌朝を迎えることができる。

簡単なように見えて、それがずっと出来なかった。こんな幸せな日常を過ごせるようになったのは最近のことだ。

こんなささやかな贅沢な時間を、このブログで共有していけたらとても嬉しいと思って書き始めました。宜しくお願いします。

彩透 いろ (saito iro)