物欲に任せて買ってしまう。だけど買った後に後悔する。ミニマリストになるまではそんな経緯をぐるぐると辿っていた。
ミニマリスト的「兼ねる」「産み出す」「家にあるものでなんとかする」。今日はこの発想力を駆使して欲しいものを手に入れた、こどものエピソードを。
先日スマホを買い替えた。
それに伴い、今まで使っていたiPhone5は家でこどもが調べものをするために今も使っている。こどもからすると、お下がりと言えど初めての「自分のiPhone」である。
こどもはその「自分のiPhone」に自分の気に入ったカバーケースをつけたいと考えた。おこずかいで買える範囲は500円以下。
意気揚々と買いに出かけたものの、「100均とかダイエーとか行ったけど売ってなかった」と手ぶらでしょぼんと帰ってきた。なかなか予算内では見つからない。
その夜、鬱憤を晴らすかのようにこどもは黙々と何かを作り始めた。それが画像右にある、紙とテープとスポンジで作ったスマホケースである。
作り終わったこどもの顔からはストレスが消えており、それどころか得意そうだ。
「ここにはカードを入れる」「動画を見るためスマホを立てられる仕組みにしている」「落としても画面が割れないようにスポンジを厚めに入れた」と。
うーん。すごい。手を動かしながら、自分が「何を求めているか」を明確にし、イメージを具現化している。
その後しばらくはこの手作りスマホケースで代用し、「写真も取れるような形にしたい」など、改良を重ねていた。本来の目的などすっかり忘れて。
しばらくした後、神様からのご褒美かのように見つかったのが画像左のスマホケース。値段はジャスト500円。なんと近所のドラッグストアに売っていた。まさかの薬局。
こどものとった、欲しいものが手に入らない時の対処行動が、ミニマリスト的で素敵だと思う。
駄々をこねるでもなく諦めるでもなく粘り強く手に入るまで思い描く姿勢に、大人の私が感化されてしまった。