鍋の劣化に伴って、鋳物ホーロー鍋に買い換えようとリサーチ中。
フランス製の老舗ストウブ(STAUB)と、日本製のバーミキュラ(vermicular)の間で気持ちが大きく揺れ動いています。
パンフレットを貰ったり、本を買ったりしながら情報収集し、そして実物も見に行ったのですよ。そして・・なんと。ある大きな違いに気づいたのです。
そして大きく舵を切り直すことを余儀なくされました。
発祥と歴史の違い
フランス発祥のストウブは1974年に、シェフがプロ用の料理器具として作ったものです。言わずと知れた、世界中で愛されている無水料理のできる鍋です。
日本では2004年から発売されていて、愛用家も多いです。
日本製のバーミキュラは、工業用織機を作る鋳造メーカーが2010年に開発した鍋。愛知県の工場で作られています。
鋳造業だけでなく、特性を活かしたものを、というところから3年かけて開発され、販売に至ったバーミキュラ。
ちなみにバーミキュラとは、鋳鉄の材料の名前からとったそうです。私はこの名前から、勝手に外国製だと勘違いしていました。
老舗か、新ブランドか。
私は一生モノの鍋を、清水の舞台から飛び降りる覚悟で買おうとしています。(だって高いから。)
歴史や伝統あるものが好きなので、1974年に発売され、世界中で愛されている伝統あるストウブにまず惹かれました。
本屋に行けばストウブの本がたくさん並んでいます。
もうね、世間様に圧倒的に認知されているのは間違いなく「ストウブ」です。
でもね。調べていく中で、ひとつ引っかかることが出てきました。それはストウブは「生涯保障ではない」ということ。
保障とはいわゆるアフターサービスのこと。鍋は高い買い物なので、一生使い切れるように劣化があった時には、また使い直せるようにしっかりと対応して欲しい。
ストウブで言うところの「生涯保障」には但し書きがあって「外側のホーロー加工や内側の一部、黒マット加工部分は保障対象外」とのことなんですね。
詳しくはこちらに⇒STAUB(ストウブ)公式HP
なんと!対象外とな!
外側って絶対にホーロー剥がれてきます。だけど、保障対象は製造上の不具合があった場合のみで、通常使用の劣化は対象外なんだそう。
ホーロー鍋は使われたこと、ありますか?私は野田琺瑯の保存容器を使っていたことがあります。
やはりホーローって使うほど劣化し、剥がれてくるものです。それが普通。だってホーローなんだもの。だからその時にどれだけケアしてくれるかが重要です。
いつか使えなくなって捨てるかもな・・という割り切りがあればストウブもあり。だけど、もうね、私は無駄にモノを捨てたくない。
だから、ストウブを買おうと97%まで思っていたけれど・・。やっぱり。振り出しに戻ることにしました。
もしかしたらこれは本末転倒なのかもしれない、と。
そしてバーミキュラを調べ始める
心の何処かにあったバーミキュラ。そんなバーミキュラの実物を見たくて、そして販売スタッフさんに、色々とお聞きしたくて・・。すぐさま行ってきました、販売店に!(超行動派)
私が一番譲れないこと。それは「一生使えるか、どうか」。
そして。知りました。バーミキュラは剥げたホーローを全て剥がして再コーティングしてくれるんですね。色も変えられる。再度買うより格段に安い価格で。
そんなリペアサービスに感動。それだけでは、なくて。
アフターフォローだけでなく、購入前から利用できるオーナーズサポートデスク(電話相談窓口)を構えておられるのですね。
そしてなるべく販売店にこうやって専任スタッフを配置し、バーミキュラが人によりよく伝わる工夫をしている。(すごく丁寧なお兄さんでした!)
そうか。このパンフレットにあるように。このバーミキュラの作り手の方々は。
「この鍋を愛して欲しい。一生使って欲しい」と。思っておられるんだな。
そんな職人さんの気概を感じたり、アフターフォローの手厚さから懐の深さを感じたりしながら。
作り手の思いやドラマを受け取りながら、私はモノを選択していきます。
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ちなみにル・クルーゼと柳宗理も心の引き出しに入っていたのですが、無水料理ではないので、今回は除外。
ユニロイ(新潟発祥)は日本製の無水鍋、可愛くて引かれましたが、やはりアフターフォローの手厚さでは、バーミキュラにはかないませんでした。