ミニマリストは自分にとって愛するモノと一緒に暮らしています。または、心から好きだと思ったものを手に入れたいと思っています。
その作業は、(あえて作業と言わせていただきますっ)ときに険しい山道のようだったり、雨風吹きさらす荒野のように感じられることもありますが、
そこを抜けた先には宝物と出会えたような喜びと充足感、嬉しさがあるのです。
愛着あるリビングテーブルとの暮らし
この丸テーブルは子どもが産まれた当初、オーダーメイドで作ってもらったタモ材でできたテーブルです。
石川県の手作り家具屋さんとご縁があって出会うことができ、安くで作ってもらうことが出来ました。
その直径は・・108cm。
なぜ108cmなのかというと、夫の思いつき。「煩悩の数だから、身が引き締まるね」と言ったことを今でも覚えています。
煩悩の数をテーブルサイズに決めるなんて、ふざけている。けれどそんなふざけたテーブルで家族団欒を13年間過ごしてきました。
安くで作ってもらえたとしても、当時5万円は我が家にとって大きな出費。
だけどこれから先長く私たちが家族として育まれていくためには、どうしても丸テーブルが必要だと感じていたのです。
「四角じゃなくて。丸テーブルじゃないと。」
「まあるい気持ちで家族が向き合うことが大事や。」
そんな感覚的な私の言葉を真剣に受け止めて。
「よし、丸テーブルを買おう。」と心に決めてくれて。テーブルサイズは上記に書いたように夫の思いつきでしたが、
108cmというのは大人5人が囲めるサイズなので、小さな集まりやパーティーにも重宝するテーブルです。
とは言っても、このテーブルで何度も夫婦喧嘩や、言い合いも。無かったとは言えません。(笑)
丸いテーブルだからまるい気持ちで過ごせるかというと、そんな日ばかりではないのです。
だけど、まるい気持ちで過ごしたいなーという願いは変わらず持っています。
▽同じ時期に購入したナイフも13年選手です。この13年を振り返ってみて、今はこんな風に思います。
・こうやって長年使ってこれて嬉しい。
・13年使うことで味が出てきて気に入っている。
・これから先も一緒に暮らすことが楽しみ。
・買ってよかったなー。
ミニマリストが愛着のあるものと共に暮らす理由。それは「それが幸せだから」としか言いようがありません。
105才で天に還られた、聖路加国際病院の名誉院長日野原秀明先生という私の大好きな医師がいます。
日野原先生の「10才の君へ」という本の中に(手元に無いので、ニュアンスでお伝えしますが、)大好きな言葉があります。
「命とは。あなたが持っている時間である」というフレーズ。私にはこの言葉が深く突き刺さります。
長年医師として命と向き合ってきた先生の言葉。本当にそうですよね。時間そのもの。
私はこの言葉の「時間」の部分を。「暮らし」と解釈しています。そう。命とは。人生とは。私が日々過ごした「暮らし」のことなのだと。
だから好きなモノに囲まれた暮らしを。強く強く望んでいる。モノを大切にするということは。
それは暮らしを。時間を。命を。大切にしていることと(=イコール)なんじゃないかって。
そんな風に感じています。
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私は毎日お寿司や焼肉を食べるわけではないし、高級車だって持っていません。家だって小さな賃貸です。
だけど私の暮らしは私にとってとても贅沢です。贅沢で愛すべき私の人生です。そんな風に、こっそりと・・ささやかに・・思っていても・・いい・・ですよね?