ミニマリストになるまでいろんなものを捨てて、捨てて、捨てて来ました。モノも捨てたしこだわりも捨てたし私の暮らしも人間関係もコンパクトです。
様々な暮らしの中、人がミニマリストに近づく過程で間違いなく誰もが捨てるものがあります。
それを捨てることは、ストレスを軽減して時間を増やし、暮らしの労力を最小限にします。なんだと思いますか?
ミニマリストになるまで
今回の記事でお伝えしたいことはたった一つのシンプルなことです。それを伝わりやすくするために、私の過去に少し遡ります。
ミニマリストになるもっともっと前の話です。
そもそも私が中高校生時代を過ごした1990年代は、ミニマリストという言葉ありませんでした。
音楽を買うならCDだし、雑誌も種類豊富にありました。(その当時の愛読誌で廃刊になったものも多くあります。)
私は服が大好きで、ファッション雑誌を毎月3冊は必ず買っていました。年間36冊ずつ以上どんどん雑誌が増えていく状況でした。
それに伴ってもちろん服も多量に買います。都会なので雑誌に載っている服が買えてしまう環境です。当時はそれを恵まれていると感じていました。
今思うと簡単に買えてしまうことが、増えてしまう要因だったのですが。
当時6畳のひとり部屋を与えられていた私でしたが、あっという間に本棚はいっぱい、押入れは服でいっぱいになりました。
今考えると数年前のファッション雑誌は流行も変わっているし掲載されている服ももちろん販売されていないしで、もう明らかに旬を終えた古いもの、です。服もそう。
今ならもちろん捨てるのですが、捨てるという考えや選択肢を持っていなかった私なりに、物で溢れたこの環境をなんとかしなければ、と考えました。
そして6畳の畳の自分の部屋にあるものを購入したのです。
パイプベッドを購入した理由
ずっと布団生活をしていた私でしたが、多くの雑誌と服をなんとかしようと考えに考えに考え抜いて出した答えは「収納を増やす」ことでした。
そこでパイプベッドを購入。9800円くらいのベッドは通信販売で購入しました。ベッド生活をすることにメリットを感じたのです。
どんなメリットを感じたか。それは
1.布団をしまっていた押入れスペースにモノを収納できる。
2.ベッド下に収納ケースを入れれば収納スペースが増える。
これは本当にメリットだったのか。その答えは後ほどわかります。私はパイプベッドを1人で組み立て、設置。ベッドの下には引き出せる収納ケースを4つ配置しました。
そして雑誌と服をさらに買い続けたのです。
収納を増やした結果
収納を増やした結果、さらに収納場所の全てを使い尽くすまで雑誌と服を溜め込み続けることになります。
ベッド下収納の引き出しはどんどん重くなっていきます。引き出すことさえ億劫になるほど。もはや奥にしまった雑誌は読むことさえ出来ません。
服は風通しの悪い環境に保管し続けたことで古い空気の篭った匂いがします。「着たい」と思える状況ではありません。
ベッド下収納はモノの活用がしにくく(奥行きがありすぎるため、奥のものが見えない)収集しているだけ、の状態に。
もちろんその当時のアイテムは何ひとつ残っていません。雑誌も服も衣装ケースもパイプベッドも。だけどこの経験は後の私に大きな気づきをくれました。それは
「収納術」はいらない
なぜ私がベッド下収納をし始めたのかというと、収納の本にそう買いてあったからです。収納に困った私は収納雑誌を買って、勉強をし始めたのですね。
高校生だった私は、その主婦向け雑誌を読んで素直に信じて真似しました。収納がきちんとされた家やスペースをみると心が踊ります。
「なんて綺麗なんだろう。」「こんな部屋が手に入ったら素敵だな。」そんな風に感じて収納は必要不可欠という考えが潜在意識に刷り込まれていったと思います。
近藤麻理恵さんの本が発売された時も。服のたたみ方や、服のしまい方がとても可愛いイラストで書かれていることに心が踊りました。
真似して満足していたこともあります。でもやはり収納はモノを増やしてしまいます。
収納で部屋が綺麗になるわけではありません。そして何より収納は頭と労力と時間を使います。収納グッズを購入するお金だってかかります。
ミニマリストには収納術でなんとかするという選択肢はありません。捨てるか捨てないか。それだけです。必要か不必要か。
収納グッズを買うお金や、収納に頭をひねらせる時間、そしてそれに日々かける労力。それらのために自分の人生を費やすことが「もったいない」のです。
私がこの記事で言いたかったことはたったこれだけ。シンプルな話ですがこれがミニマリストになる過程で私が通った道です。
▽衣装ケースを手放して服の管理。私の試行錯誤を記事にしました。▽興味があれば我が家のキッチン収納覗いてみてください。
▼来て読んでくださり嬉しいです。
お気持ちクリック、ありがとう。▲
私の初ベッドはこの時購入したパイプベッドです。心地よく眠るためにベッドを買ったのではなく、収納のためにベッドを買ったわけですから、非常に寝にくいベッドでした。
軋むし揺れるし不安定。おかげでベッド嫌いになってしまいました。(ベッドのせいではありませんが!)この経験以降、やっぱり畳、やっぱり布団っていいな!と思っています。