スタイリスト地曳いく子(じびきいくこ)さんが書いた「服を買うなら捨てなさい」を読みました。
この本は2015年に発売されています。この本を読もうと思ったのは服の断捨離をしていて迷いが出てきたから。今の自分に役立つと感じたのです。
地曳さんのツイッターに「まだまだ断捨離終わらず色々勉強中。「買うなら捨てなさい」は自分に言い聞かせるように書きました。」とあります。
「服が好きだからこそ買う、捨てるを真剣に考えているのだろうな」と思い、好感を持ちました。
スタイリストさんならではの服に対するものの見方、捨て方にミニマリストの私に響く、たくさんのヒントがありました。
地曳いく子さんとは?
1959年生まれのスタイリスト。30年以上のキャリアがあり、雑誌や女優のスタイリングを手がけておられます。
バブル期にそれこそ一部屋丸ごとクローゼット!と言わんばかりのたくさんの服に囲まれていた彼女は「洋服ゾンビ」につきまとわれていた、と言っています。
買って捨ててを繰り返し、時代も体型も変わった50代に大幅に服を見直し、現在に至るとのこと。
ちなみに地曳さんのツイッターのトップ画像はめちゃめちゃお茶目で可愛いすぎます。こんな大人、大好きです。私もフォローしています。
50代になって「何を持って何を持たざるべきかはっきりと分かった」と言い切る彼女。
そのエッセンスをヒントにしたいっ!それではこの本の中から、私の迷いが消えた3つの名言を抜き出してみますね。
日本女子にかけられた「バリエーションの呪い」
バリエーションの呪いとは、「女子は、毎日違う格好をしなければいけない」という、恐ろしく、根深く、理不尽な思い込みのこと。(p18から引用)
多くのブログやホームページ、雑誌から出ているメッセージは「バリエーションを出すためにたくさんの服を持ちなさい」。
それは「呪い」だよ、と地曳さんは言います。
私も確かに中学生の時からファッション雑誌を読んでいるので、たくさんのバリエーションは「持たなければいけない」と考えているなーと思い当たります。
雑誌でおなじみの1ヶ月コーディネートなんかに頭もエネルギーもフル回転させていましたね。
そんなことする必要ないよ、と地曳さんはいっています。
「ダサい」の印象は「おしゃれ」の印象の100倍強い
要するに、「おしゃれな人」とは「ダサいものを着ない人」のことです。(p26から引用)
バリエーションをたくさん持つことに意識を向けると、好きではない服(そして似合わない服)を着る日も出てきます。
バリエーションのために好きではない服を買う、なんてことも起こってきます。
「ダサいもの」とは多分「似合わないもの」のことだろうなぁと私は解釈しつつ、ダサい(似合わない)ものは断捨離対象なのだなぁと思いました。
おしゃれとは決して「毎日違う服を着る」ことではない
「また同じ服だと思われる」というプレッシャーから、本当におしゃれな人たちはすでに解き放たれています。(p40から引用)
無理をして微妙な服を増やすくらいなら、自分にとっての「ベストアイテム」を何度も着て、素敵な自分を譲らないほうがいい、と地曳さんは言います。
確かに「また同じ服だと思われる」というプレッシャーは心当たりがあります。「いろんな服を持たなければいけない」とも。
だからこの言葉を聞くて、私はすごく「楽」になりました。
まとめ
今日紹介したのは、この本のほんの少しのエッセンスのみで、まだまだ背中を押してくれる名言はたくさんあります。
何を捨てればいいか、または買えばいいか悩んだ時の指南書になること間違いなしの本なので、一冊家にあると困った時の助けになるはずです。