贅沢ミニマリスト

「彩透(さいとう)いろ」の小さな暮らし

今回の地震を経験して気づいたこと。自分のライフスタイルの弱点を発見。

この度の地震で被害に遭われた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。今日、大阪の地震を私も経験しました。震度6の地震を初めて体験しました。

今回の経験から、ミニマリストで良かったこと、困ったことをお伝えします。

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モノの少ない暮らしは安心かと思いきや。困ったことも少しはありました。忘備録として書き留めておきます。 

ミニマリストで良かったこと

幸い家族に怪我はなく、損壊したものもありませんでした。倒れるような家具も殆ど持っていなかったことが幸いしました。

地震が起こった時私は寝室にいたのですが、寝室には3人分の布団がひいてあるのみで、家具は一切ありません。

地震の「揺れ」そのものは怖かったですが、倒れてくるような「モノ」が無かったのは安心でした。

我が家には食器が少ないので食器棚もありません。リビングに降りてみても食器が割れているようなこともありませんでした。

食器でも割れてしまえば、それは身体を傷つける凶器へと早変わりします。モノの少ない家の中は安全でした。

こどもの小学校が休校になったので一緒に避難セットをまとめたりして過ごしました。

唯一倒れていたのは子どものファイルボックスです。教科書は散乱していましたが、本当に唯一、それだけ。

小学校は床にヒビが入ったり、プールの装置が壊れたりしたそうで、今年度プールには入れないようです。

ただすべての生徒が怪我もなく帰宅できたとのことで、それが何よりでした。

友人知人とラインで安否確認をする際、情報共有しました。「食器棚が倒れた」「食器が割れて散乱している」「エレベーターが止まった」「本棚が倒れた」など、意外とみんな大きな被害を受けているようでした。片付けるのも大変だと。

片付けるものさえないから、防災の備えに時間を使うことが出来ました。これはミニマリスト生活の恩恵だと感じました。

ミニマリストで困ったこと

我が家の食生活を支える家電は2つだけ。冷蔵庫と炊飯器しか持っていません。コンロはガスコンロです。

地震直後、ガスが一時的に使えなくなったので、お茶を沸かすことができませんでした。

その時に思いました。この状況が続くのであれば、食事をどうしよう。幸い近所のコンビニやスーパーは営業しています。

しかし、ちゃんとした食事を作ることはおろか、レトルトのカップラーメンやカレーを「温めることさえできない」と気づきました。

ミニマリストなのに、ポットがあれば…電子レンジがあれば…と言う考えが頭をよぎりました。しかし気を取り直して、創意工夫で乗り切ろうと心を立て直しました。

とりあえず炊いてあったご飯をおにぎりにして、海苔を巻いて、しゃけおにぎりにしました。

納豆やめかぶ、生野菜が冷蔵庫にあったので、それで簡単に食事を済ませました。うん。十分ですよね。

スーパーに行くと、水とカップラーメン、あとはレトルト類が一番売れているようで品薄状態でした。お肉や魚などの傷みやすいものはあまり売れてないようでした。

お湯を沸かせない我が家ではカップラーメンは買わず、鯖と秋刀魚の缶詰とコーンの缶詰、果物の缶詰、あとは野菜を少し買い足しました。気持ちを鎮めるために少し甘いスイーツも買いました。

夕方になってガスが使えるようになったので特にライフライン上問題はなくなり、ホッと胸をなでおろしました。お風呂に入れるのも嬉しいです。

しかし一時的に感じたこの不便さに、今よりも、被災に強いライフスタイルに修正していく必要があると気づかせてもらうことが出来ました。

これは体験してみないと分からないことでしたが、やはり地震は怖いです。揺れが去った後も、自分の体が恐怖で震えているのがわかりました。

そしてそんな状況で身体が欲しがるものーそれは温かい飲み物でした。「何か温かいものを身体に入れて、安心したい」そんな欲求が自然と湧いているのを感じました。

ライフラインの途絶に備えること、二次災害を起こさず安全に過ごすこと、そして不安な心理状態を回復させ、安心させること。備えなければいけないものが少し見えた今回の経験でした。

未だ予断を許さぬ状況が続いていますが、油断せず、安全第一で備えていきたいと思います。