彩透いろが暮らすのは、台風21号の大型台風が通過後の大阪。
今回の台風では私の暮らす大阪でも先日の北大阪地震に続き、甚大な被害をもたらされています。
これ以上被害が広がらないよう、皆様が無事でありますようお祈りしています。
自然災害の多い今年の大阪、そして初めて台風で身の危険を感じました。何より想像を超えた停電の不便さ。
都会の停電がこんなにも気味の悪いものかと初めて体験しました。
今回感じた台風と不安について、ミニマリスト「彩透いろ」がリアルに感じたことを書き留めておくことにしました。
街の状況
都会の停電って「きみわるい」。これが今回停電を経験して感じたことです。
例えば田舎だと、そもそもの灯り(電灯)が少なし、マンションもないし、人口も少ないし、家ひとつひとつが離れていたり田んぼがあったりしますよね。
だから暗くってもそれが普通だと感じられます。
だけど我が家の周辺はマンションが立ち並ぶ地域なので、電灯+マンションの灯り+窓越しの灯りがあるのが当たり前。
とにかく夜でも明るいのが普通なんですよね。「人の気配が感じられる」というか。そもそも人口も多いわけだから。
上記のトップ画像は20時前の街の様子です。灯りのない街ってなんだか、田舎と違って、違和感。
私の地域は数時間の停電で済みました。しかし同じ小学校校区内のママ友の地域は、復旧まで2,3日かかるそうで、夜の光景も部分的にしか灯りがありません。
人が多い街にも関わらず気配や人影が感じられない、不自然さと、きみの悪さ。
それだけではなく、消防車や救急車のサイレンが頻繁に聞こえてくる、物々しさ。
身を潜めて、台風が無事最小の被害で通り過ぎてくれるのを、祈る気持ちで待つばかりでした。
様々な不便と不安を感じたので、書き残しておきます。何かの、誰かの役にたつかもしれません。
台風・停電時の不便と不安、その対策
1.灯りがないので不安が募る
朝から昼間は気にならないけれど夕暮れ時に停電になると不安が募ります。
小さな灯りで一晩を越さないといけない、不安感。家の中でさえ自由に歩き回ることができません。
【対策】懐中電灯を一人1つ、もしくは一部屋ごとに配置しておく。iPhoneなら懐中電灯機能が役立ちます。
灯りは多い方が安心できます。ろうそくとライターの備えもあれば良いでしょうね。
2.お風呂シャワーが使えない
夫が気を利かせて、お風呂のお湯をためておいてくれたのが非常に助かりました。
停電時お湯が冷めないうちに、とりあえず今日の入浴を済ませておこう、と日中に入浴を済ませておくことが今回はできました。
今後の断水の可能性に備えて湯船に浸かることはしませんでした。でも身体を洗ってその湯で身体を流すだけでも十分でした。
もし断水になればその水はトイレを流す、食器を洗う、など清潔面や衛生面を支える命の水になります。
【対策】災害時はまず湯船にお湯を貯めておくと、とりあえずの身の清潔は保てます。
3.冷暖房が使えない
暑さをしのぐこと、寒さをしのぐことをなんとか自力でしなければいけなくなります。
残暑は残るけれどありがたいことに少し涼しくなった頃合いだったため、エアコンなしでしのぐことができました。
これが真冬や真夏なら身体の健康がおびやかされたことと思います。
【対策】まずは衣類で対処することになりそう。ある程度災害時を考慮したバリエーションの準備が必要。
4.家が壊れるんじゃないかと思う
風音、物音がひっきりなしに聞こえ、身体も心も休まりません。
窓が割れたらアウトだな・・。と思いながら、雨戸を全て閉めました。雨戸のない窓は内側から新聞紙や段ボールで目張りをしたり出来る限りのことをして家を守りました。
友人のお店は看板が飛ばされましたし、シャッターに植木鉢か何かが当たり、凹んで開ける事ができなくなっています。
【対策】家を守るためにできることは全てやっておくに越したことはありません。
5.人や物を壊すのでは?とヒヤヒヤ
ベランダのものが飛んだらそれは凶器に早変わりします。風圧風速の強い中ではプラスチックでさえ凶器です。
自分の家のものが飛んで、人に危害を加えるのも大変ですし、自分が被害を受けるのも大変ですから。
それでも「瓦」が飛んだらどうしよう、とか不安はつきませんでした。
何が起こるかわからない、起こり得ないことが起こる、それが「災害」ですから。
【対策】ベランダのもの、玄関のもの、鉢植えなども全て家の中へ。
自転車などは絶対倒れるし、飛ばされるので、初めから倒して風の影響を受けにくいようにしておく。
6.冷蔵庫の中身が腐るのでは?
我が家の停電は一時的(数時間)で済んだので大丈夫でした。
しかし同じ地域で暮らす、今もなお停電中のママ友曰く「次のゴミの日に掃除するしかないな、買い直しかな」とのことでした。
時期にもよりますが、冷蔵機能を失った冷蔵庫、中身が腐るのは時間の問題です。
時期によっては停電しても2.3日なら大丈夫だそうですが・・。頻繁に開けないようにするなど工夫は必要そうです。
【対策】1週間分以上のものは破棄せざるを得ない可能性が大。冷蔵庫の中身は2-3日分の食料にとどめておくことが無難そう。
7.情報が途絶したらどうしたらいいか分からない
台風21号が関西を通過した日、私はたまたま携帯の充電が十分ではありませんでした。
「家で早く充電しよう」と思っていたのですが、その矢先、停電。
5%しか残っていなかった充電は切れるのは時間の問題。そこで、PCを使い情報を集めようと思いました。
しかし、PCの充電も残りわずか、なおかつ致命的だったのは、停電で家庭用ルーターが死んでいること。つまり、PCでインターネットもできない状態。
幸い学校が休みになった子どもと、仕事が午後休となった夫がおりましたので、彼らの携帯から情報に触れることができました。
家のPCでインターネットが使えない、ということは想定できておらず。焦った焦った。
携帯電話はもはや手放せないアイテムだと認識を強めました。
【対策】携帯は肌身離さず、なおかつ充電をしっかりと。携帯電話の使える機能もチェックしておくと◎
まとめ
ちなみに子どもが持って帰ってきた学校からのお知らせによると、今までは暴風警報のみ、学校は休みでしたが、
今後は「暴風・大雨・洪水」警報、特別警報であれば休みになる方針へ変更となったとのことでした。
確かに今年は自然災害が多すぎる。安全を考え、学校側も対策や方針変更が必要ですよね。
今年は震度5の地震を経験したり、台風の怖さを経験したりと不思議な1年です。
今回感じた7つの不安と不便から、「災害時でも安全安心できる暮らし方」へと変えていくきっかけをもらった気がします。
この記事が少しでも皆様のお役に立てたらと思います。